土台の変色、柱の割れ、梁の節など工事中の自宅を見て心配になる事ってありますよね
基本的には天然素材なので割れや節、変色はある程度仕方ありません。
ではどこまでが使用可能でどこからが使用不可なのかこの後読み進めると分かります。
今回は構造材の土台、柱、梁など構造体簡単な説明と、構造体の割れ、節、変色についての記事になります。
では、参りましょう!
土台
土台はコンクリートの基礎と建物を繋ぐ役割と建物の荷重を基礎に伝える役割2つの役割があります。
一般的には柱と同じ寸法の木材が使われます。
柱が105角なら105角、120角なら120角といった具合です。
因みに105角と言うのは105mmX105mmと言う意味です。
現場の職人さんたちは良く使うので覚えておいてもいいでしょう。
材種(木材の種類)は一般的なのはベイツガや檜ですが、最近は集成材も良く使われます。
柱
柱は特に説明の必要がないと思いますが、敢えて説明をするなら屋根や2階の重さを柱の下にある梁や土台(横架材)に伝える役割です。
材種は土台と同じベイツガや檜、他には杉、集成材等を使用します。
柱や梁は大きいほど強いと思っている方がいますが、105角でも筋交い(柱と梁らの間に入れる斜めの木材)と一緒にバランスよく配置されていてれば別段問題ないです。
梁
梁は柱の上部や下部に横方向(水平方向)にある材料です。
屋根や2階の床を支えて荷重を柱を通して土台、基礎へ伝える役割を担っています。
柱は材に対して垂直の荷重を担当しますが、梁は材に対して横方向の荷重を担当します。
なので足らは圧縮、梁は曲げの力が掛かります。
材種はまでに強いベイマツが中心ですが、断面積が大きいのは集成材になります。
割れ
木材の割れもコンクリートと一緒で乾燥による割れと力が掛かってできた割れの2種類があります。
木の繊維と同じ方向の割れは乾燥収縮による割れになりますが、木の繊維方向に沿わない割れは力が掛かってできた割れと判断します。
もしも、上棟作業や上棟後に現場を見て木の繊維方向に沿っていない、木の繊維を横切るような割れを発見にたら大工さんや監督さんに連絡して交換してもらいましょう。
また、この後の節もそうですが、木材はある程度繊維方向の割れや節があることを前提に構造計算を行いますのでたとえ割れがあっても心配することはありません。
節
節は割れと一緒であるものとして認識しておきましょう。
もし、どうしても節のない材料で建てるとしたら工事費が10倍~20倍ぐらいになるのではないでしょうか。
実際問題そこまでお金をかける必要はないですけどね(笑)
変色
変色はよく土台で指摘を受けます。
これは土台には防腐やシロアリ対策として薬品を塗るからです。
建築基準法では地面より上方1mまでは防腐、防蟻処理を行うよう指示があり、一般的な色はオレンジ色やミドリ色の薬品で、薬品が塗ってあるかを確認する為にわざと着色されています。
上の画像は土台を敷いて上棟、外部構造用の板材を貼った状態です。
少しオレンジ色っぽくなっているのが分かれでしょうか?
また、土台だけに限っては工場で予め薬品を塗る、または注入した木材を使う建築会社もあります。
薬品注入の材料は下の画像のように表面い小さな凹みが沢山あるので一目でわかります(これは集成材)。
あとは夏場に多いのですが、運搬中の日焼けをしてくされることがありますが、これも特段問題ありません。
まとめ
割れや節に関しては予めあるものとして構造計算、加工をしているので特別気にする事はないですが、割れは割れている方向に注意が必要です。
また、木材は自然の物なのでどうしても湿気や感想には敏感で工場と建築現場では気温や湿度といった外部環境が違うので現場納品後に割れが発生することは稀にあります。
どうしても気になるという方でこのブログ以上の事が知りたい方はググるといろいろなサイトで説明していますが、時に専門的ななりすぎていることがあるのでわかる範囲から調べていけばよいと思います。
そしてこの記事がその入り口になれば幸いです。
そしてもうひとつ、この記事の冒頭や他の記事でも書いていますが、分からない事は現場の職人さんや建築会社の現場監督に臆することなく聞くことをお勧めしています。
なぜって、あなたのお家の事ですよ、何千万もの買い物ですよ、まかっせっきりでいいんですか?
そこで一生生活を送るところです、めんどくせぇと思われてもいいじゃないですか、自分の家ですから(笑)
最後は少し熱くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?