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費用は?作法は?みんなが気にする地鎮祭について

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今回は施主様からの質問頻度ナンバー1と言っていい地鎮祭についてです。

・何のためにするの?
・どこに頼めばいいの?
・いくら包めばいいの?
・作法が分からない
・やっぱり大安がいいの?

お客様から受ける質問のほとんどがこのような内容です。

そもそも地鎮祭のような神事はそんな頻繁に行う事はないので分からなくて当たり前です。

そんな地鎮祭について今まで概ね130件ぐらいの新築工事に携わった帯刀が費用や作法を含めて解説いたします。

では、早速参りましょう!

目次

地鎮祭って?

地鎮祭は「土地(とこ)鎮めの御祭り」とも言い、工事の無事を祈願するための儀式です。

土地の神様である大国主の大神様と氏神様に誰がどこに建物を建てるかを報告し、工事中の安全と施主の繁栄を願い神職が執り行う祭事です。

費用は?

地域や神社によて違いがありますが概ね3~5万円ぐらいです。

帯刀の担当エリアだった神奈川県では3万円から3.5万円でした。

費用については担当営業や担当監督から案内があるはずです。

神社への依頼は担当営業もしくは担当監督が行いますので心配いりません。

地鎮祭の流れは?作法は?

先ずは地鎮祭の流れを解説しましょう。

地鎮祭の流れは費用と一緒で地域や神社によって違いがありますが、神奈川県での流れを紹介します。

1.修祓(しゅばつ)
 神職が祓詞を奏上した後、祭場、神饌、玉串、斎主、祭員、建主、工事関係者、その他参列者を祓い清めます。

2.降神(こうしん)の儀
 神職が降神詞を唱えてから「オォ~…」と声を発して警蹕(けいひつ)を行い、低頭した参列者に降臨を告げる。

3.献饌(けんせん)の儀
 神職が神饌(米、酒、餅、海魚、川魚、海菜、野菜、果物、菓子、塩、水など)を供える。
 神前に神酒を供えておき、その瓶子の蓋を取って献饌の儀とすることもある。

4.祝詞奏上(のりとそうじょう)
 神職が土地や建物の長久、工事の安全、建主の発展などを祈る祝詞を奏上する。

5.散供(さんく)の儀
 東北、東南、南西、西北の順に土地の四隅を祓い清め、米、塩、切幣そして清酒を大地に直接供える。

6.草刈初(くさかりそめ)の儀
 忌鎌(いみかま)を使って草を刈る儀式で主に建主が行う。

7.穿初(うがちぞめ)の儀
 忌鍬(いみくわ)を使って鍬を入れる儀式で主に工事関係者が行う。

8.鎮物(しずめもの)埋納
 敷地中央に鎮物を行うが、通常は地鎮祭では所作のみで工事のときに埋納する。

9.玉串拝礼(たまぐしはいれい)
 斎主、祭員に建主(施主)、工事関係者、参列員等の順に玉串を奉り拝礼する。

10.撤饌(てっせん)の儀
 神職が神饌を下げる(瓶子に蓋をして撤饌の儀とすることもある)。

11.昇神(しょうしん)
 斎主が昇神詞を唱えるとともに、警蹕(けいひつ)を行い神を送る。

12.直会(なおらい)
 席を改めて直会を行う

上の1~11各行事の始まりに頭を下げ、終わりには頭を上げるよう神職から指示があります。

6.の草刈初の儀では白木でできた鎌を使って祭壇脇の砂山に挿してある竹を3回「えい!」と掛け声とともに刈る仕草ををします。

3回目の仕草の後に挿してある竹を抜きます。

7.の、穿初の儀は担当営業が行いました。

草刈初の儀での砂山に白木でできた鍬使って「えい!」に掛け声3回と共に砂山を崩します。

大きな工事の着工のニュースで見た音があるのではないでしょうか。

次にこれまた白木でできた鋤を使って今度は担当監督がやはり「えい!」の掛け声と共に崩れた砂山を均します

9.の玉串拝礼ではまず祭壇の前に進んで1礼をして神官から渡される榊を時計回りに回して榊のお根元を祭壇に向けお供えします。

その後に2礼、2拍手、1礼をして下がり元の位置に戻ります。

なかなか覚えられないと思いますので、各行事ごとに神職が教えてくれますので心配いりませんよ。

多少作法を間違えても神様は意地悪をする事はないので尻込みすることはありません。

むしろ堂々と、大きな声ではっきりとした掛け声を神様は喜ぶと思いますよ。

日取りは?

日取りに関して以前神社に問い合わせをしたことがありますが、

「大安や友引に行えばなお良いですが最近は皆様忙しいので仏滅でも問題ないと考えます。ただ三隣亡は避けた方がいいですね。」

との事でした。

三隣亡???

三隣亡とは江戸時代には『三輪宝』と書いてそれはとてもとても縁起の良い日とされていましたが、江戸時代のある年に暦の編集者が「向こう三軒屋立てよし、蔵立てよし」とされていた三輪宝の意味の「よ」を「あ」と書き間違え、それがそのまま「向こう三軒屋立てあ(悪)し、蔵立て(悪)し」となり凶日とされ、漢字も「三隣亡」と書き改められたと言う説が有力だそうです。

が、本当の事はよく分からないそうです。

よく聞く「諸説あり」という事のようです(笑)

まとめ

いかがでしたか。

先にも書きましたが人生の中で地鎮祭に何回も出席する人はそうそういないと思います。

せいぜい我々住宅関係者の他にいないと思います。

ですので、知らなくても、間違えても気にすることはないです。

要は出席者の気持ちで「良いお家ができるように」「工事中は怪我や事故のないよう」と気持ちを込めることが大事ではないかと帯刀は考えます。

以上、帯刀でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

地元の工業高校建築科を卒業後地元の小さなゼネコンに入社し公共建築のRC造(鉄筋コンクリート造)の現場監督を18年、バブル崩壊により会社が不安定になった為、友人の紹介で地元でイケイケなブラック注文住宅建築会社へ入社、その後同じような戸建て建築会社や建売住宅建築会社数社を経て現在に至る。

現場監督歴35年のわたくし帯刀(たてわき)のブログになります。
宜しくお願い致します。

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