こんにちは、帯刀です。
今回外壁工事についてになります。
外壁工事は建物の印象を大きく左右しますのでとても重要です。
外出の際は他の建物の外壁をよく観察してイメージを膨らませて打ち合わせに挑みましょう。
予算等の決定要因があると思いますが、イメージを伝える設計との打ち合わせは十分に時間をとって慎重に決めましょう。
外壁には主に普及しているのは板状の外壁材を貼るサイディング工事と昔からある左官工事の二つに分かれます。
タイル貼りや石貼りもありますが、剥離、落下の事故が多発した為玄関周りや外壁のアクセントとして工事されることの方が多いです。
今回は外壁工事の内のサイディング工事になります。
では、早速参りましょう!
サイディングって?
サイディングとは住宅の外壁に使用する板状の外壁材です。
正確には窯業系サイディングといい、セメント質原料、繊維質原料、および混和材からなる混合原料を成型、養生硬化し、防火性能に優れ、強くてしなやかな板状の外壁材です(一般財団法人 日本窯業外装材協会HPより 一般社団法人 日本窯業外装材協会[NYG])。
タイル調や左官調などいろいろな柄や色があります。
サイディング材とサイディング材のジョイント部はコーキングという防水材を充填(詰める)することで雨が入ってこないようになっています。
次に工事の順番と工事内容になります。
防水紙貼り
サイディング材を貼る前段取りとして防水紙を貼ります。
ジョイント部のコーキングや外壁材本体の経年劣化が原因で雨がサイディング材の内側に入ってしまった場合に備えて、事前に防水紙を貼ります。
昔は紙にアスファルトを染み込ませた厚手の紙を使用していましたが、最近では不織布を原料とした透湿防水シートを使用します。
透湿防水シートはその名の通り建物側の湿気を外部に放出し、しかし外部からの水は通さない非常に優れた材料です。
外壁を含めた壁の内部について詳しくは下図を参照してください。
断熱材の外側にあるのが透湿防水シートです。
(引用元:一般財団法人 日本窯業外装材協会HPより 一般社団法人 日本窯業外装材協会[NYG])。
サイディング張り
透湿防水シートが貼り終わると次は通気層確保のため木製の胴縁という材料か通気金物を打ち付けます。
通気層は上記右側の図にある通り屋内から出た湿気や外部からの熱気を排出するために必要になります。
通気層を確保するために暑さ15mmの木製の胴縁という材料を打ち付けます。
胴縁の厚さ15mmには理由がありまして、通気層の厚みを20mm以上にすると通気層の中で対流が発生して空気がその場に留まり、空気の流れが阻害されるためです。
透湿防水シートを貼る、胴縁を打つ、ここまで来てサイディング材を貼ることができます。
屋根工事の時に書きましたが外部からの雨が入らないように透湿防水シートもサイディング材も水下(下)から貼り始めます。
サイディング材の留め方は2種類あります。
ひとつは釘留め、もう一つは金具留めです。
釘留めはサイディング材の上(表面)から直接釘を打って止める方法です。
対して金具留めはサイディング材を固定する金具を先に釘留めして、その金具に引っ掛けたり押さえたりしてサイディング材を固定(留め付け)します。
サイディング材を留め付けた後にサイディング材のジョイントやサッシとサイディング材、キッチンレンジフードのダクト回りにコーキングを充填して終わりになりす。
まとめ
冒頭にも書きましたが外壁は建物の印象を決める大事な建材です。
外壁は雨そして暑さ、寒さを防ぎ尚且つ建物の大敵である湿気の除去もしてくれる大事な役目を担っています。
完成してしまえば内部は見えなくなってしますのが残念です。
事前に他の建物を沢山見てどういったサイディング材が自宅合っているのか、またはどのような建物にしたいかを時間をかけて決めるようにしましょう。
私個人的には左官仕上げよりサイディンのほうが好きです。なぜかというと左官仕上げ風のサイディング材にワンポイントにタイル貼り風や石貼り風の張り分け簡単に再現できるからです。あと、もしも何かをぶつけて外壁が破損した場合の補修が簡単なのも理由の一つに挙げられます。
以上、帯刀でした。
次回は左官工事になります。
ありがとうございました。