基礎工事と聞いています思い浮かぶのは
・強い
・重要
・コンクリート
・耐震対策
といったところでしょうか?
この記事では、基礎工事という大きなくくりの中の工事の種類や施工方法、注意点などを分かりやすく解説しています。
また、初めて家を建てる方や建築の知識がない方でも理解しやすいように、専門用語を極力避けたわかりやすい文章で書いています。
家を建てる際の参考にしていただけると幸いです。
宜しくお願い致します。
建物を建てる工事の中で地盤改良工事と同じく需要な工事になります。
いくら基礎の上に立派な建物を造っても、その基礎がしっかりしていないと建物として成立しなくなります。
よく施主様から問い合わせがあるのは鉄筋の錆とコンクリートのクラック(ヒビ),ジャンカ(充填不良)です。
連絡を受けて現場で確認すると許容範囲内のことが多いです。
この許容範囲や鉄筋の錆、コンクリートのクラック、ジャンカについては基礎工事その2、その3お話ししますのでそちらもご覧ください。
一口に基礎工事といっても複数の工事で成り立っています。
基礎工事は細かく分けると
・土工事
・防蟻工事
・地業工事
・型枠工事
・鉄筋工事
・コンクリート工事
・設備給排水工事
となります。
結構ありますね。
今回はその1として土工事、防蟻工事、地業工事の紹介になります。
他の工事はその2、その3,その4として順次紹介しますよ。
では、参りましょう。
土工事
まず敷地のどこに建物が建つか位置出しを行います。
この作業を遣り方(上の画像の柵のようなもの)と言います。
そのあとに根切りを行います。根切とは地面を掘る事を言います。
重機を使って掘り、掘った底の面を転圧(締め固め)します。
掘削で使う重機は街中で比較的よく見るこの重機です(下の画像)。
正確にはバックホーと言います。
現場では通称でユンボと呼ばれています。
建築現場ではよくあることですが、正式名称ではなく商品名が通称として使われていることが多いです。
このユンボも同じです。
土工事中によくあるのは地中埋設物が出てくることです。
地中埋設物とは以前立っていた建物の基礎、配管が主ですが、たまに1人では持てないぐらい大きい岩が出てきたこともありました。
土地の関することなので地中埋設物が出た場合は営業を介して土地の売り主で処分するのが一般的です。
地中埋設物に関して処理区分等を契約時に確認をお勧めします。
因みに以前お話ししました地盤改良工事はこの時点では終了していないといけません。
防蟻工事
シロアリが地面から上がってこないように薬品を散布します。
作業は準備を入れても30分ぐらいで終わってしまします。
現在はベタ基礎が主流の為、施工している会社少ないと思います。
地業工事
土工事で掘った面に砕石を敷き、転圧をしてその上に防湿シートを敷設します。
使用する砕石は主RC-40を使用します。
RC-40 は再砕石といい鉄筋コンクリー造の建物の解体材を粉砕して篩(ふるい)にかけて粒度別に分けた砕石のことです。
RC-40 は40mmの篩にかけた砕石という意味です。
防湿シートは一般的には厚さ0.15mmのポリフィルムを使用します。
この後に打設する捨てコンクリートと砕石の間に挟み込んだ形にします。
捨てコンクリートとはすぐに役目を終えるという意味で「捨て」がつくコンクリートです。
遣り方に出した建物の位置を捨てコンクリート上に移して墨出しを行います。その墨を基準に型枠を組みます。
墨出し後すぐに型枠を建て込む為、捨てコンクリートとは墨出しをするだけのコンクリートという意味です。
なんか切ないですね。
墨出しとは現場で位置や材料を切る線を引くことを言います。
上が昔から使用されている墨ツボで下が現在普及している墨ツボです。
原理は墨汁を染み込ませた糸を墨出ししたい材料の上でピンと張り、その糸を上に持ち上げて離すと糸に染み込んだ墨が材料について直線が引ける仕組みです。
他にも変わった道具がたくさんあるので別の機会の紹介します。
基礎工事その1は以上になります。
他にも基礎工事に関する記事のリンクを下に貼りますので、是非ご覧になってください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
以上、帯刀でした。