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【発掘】【調査】しっかりと確認しましょう 埋蔵文化財

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埋蔵文化財が発掘されると土地所有者の発掘費用は自治体の負担?
自治体担当者との打ち合わせ、確認事項は?

こんにちは、帯刀です。

実はとある物件で実際に自治体の説明不足、私の確認不足によりお客様にご迷惑をお掛けした事案です。

私帯刀が自治体担当者とのやり取りを基に、金額負担範囲や自治体とのトラブル回避のための確認事項についての紹介になります。
お役に立てれば幸いです。
宜しくお願い致します。

では、参りましょう!

埋蔵文化財

私の場合は詰めが甘かったとしか言いようがありませんでしたが、ほとんど詐欺でした。
少々長いですが読んでいただいて、施主様をはじめ施工者が同じ轍を踏まないようにと切に願います。

目次

埋蔵文化財とは

埋蔵文化財とは,文化庁によると

土地に埋蔵されている文化財(主に遺跡といわれている場所)のことです。埋蔵文化財の存在が知られている土地(周知の埋蔵文化財包蔵地)は全国で約46万カ所あり,毎年9千件程度の発掘調査が行われています。(文化庁HPより引用)

とあります。

また、文化財保護法によると

文化財保護法では,周知の埋蔵文化財包蔵地において土木工事などの開発事業を行う場合には,都道府県・政令指定都市等の教育委員会に事前の届出等(文化財保護法93・94条)を,また新たに遺跡を発見した場合にも届出等を行うよう求めています(同法96・97条)。出土した遺物(出土品)は所有者が明らかな場合を除き,発見者が所管の警察署長へ提出することになっています(同法100条)。

土木工事等の開発事業の届出等があった場合,都道府県・政令指定都市等の教育委員会はその取り扱い方法を決めます。そして協議の結果,やむをえず遺跡を現状のまま保存できない場合には事前に発掘調査を行って遺跡の記録を残し(記録保存),その経費については開発事業者に協力を求めています(事業者負担)。ただし,個人が営利目的ではなく行う住宅建設等,事業者に調査経費の負担を求めることが適当でないと考えられる場合には,国庫補助等,公費により実施される制度があります。(文化庁HPより引用)

とのことです。

建築地は世界的観光地であり日本史の授業では誰もが間違いなく歴史の一部として習ったところです。

確認申請時に着工前に市教育員会と事前協議を行うようにと覚書に従い、教育委員会へ赴き担当の方と協議を行った結果、埋蔵文化財がある可能性が大きいので試掘調査を行わないといけない場所であると判明しました。
埋蔵文化財の調査にはかなりの金額と時間が必要と聞いていたので教育員会担当者へ確認すると、
「埋蔵文化財の調査に関して施主様の負担はありません。出土品に関しては市で管理します。希望があれば出土品に施主様の名称を入れることができます。次回施主様とお越しいただければこちらから説明しますよ」
と言われ後日施主様と教育委員会へ。

前回と同じ役所の方が古い地図を基に作成した文化財が埋蔵されている場所が記載されている地図を見ながら説明をしていただき、最後に費用の話になりました。施主様が一番気にしているところだったのでしょう、施主様が教育委員会の方に質問したところ前回と同じ回答が出て私と二人でホッとしていると教育員会の方が
「少々続きがありますがいいですか」と。

「前回も今回も伝えましたが、調査に費用はすべて市が負担しますが埋蔵されているであろう深さまでの土の除去は施主様にお願いします」

ん?

「今回の場所では埋蔵深さがおおよそ2mになりますので建物の下になる部分の土を施主様に除去していただき調査終了後埋め戻していただくようになります。あっ、埋め戻しは必要なければそのままでいいですよ」

ん??

「今の埋設されている深さまでの土の除去も市でお願いできるんですよね?」と聞くと

「いいえ。前にもお話ししましたが 埋蔵されているであろう深さまでの土の除去は施主様にお願いします 」

「前回と話しがちがうじゃないですか!」

「いいえ、同じ説明をしました」

この押し問答をしばらく続けましたが相手は譲る事はなく最後には
「これはどこの市町村でも同じですよ、知らないんですか?」
と言われ、諦めて施主様と二人肩を落として市庁舎を出ました。

すると今度は施主様から
「話が違うじゃないか!」
「もうローンも組んでしまったのでこれ以上は無理だ!」しまいには
「嘘つき!」
とまで言われ施主様とはその場でわかれました。

会社へ戻り課長に顛末を伝えると「・・・・困ったねぇ・・・・とりあえず見積もりして」
と深さ2mまでの掘削、搬出、埋め戻しの依頼を業者さんへ連絡していると、担当営業から折り返し連絡が欲しいと電話があり
課長→店長→担当営業→私だなと、はぁ~。

落ち着いてから連絡すると
「てめぇ何考えてんだよ!お客さんカンカンじゃねぇかよ!解約になったら別の客つれてこいよ!おめぇら建築部でなんとかしろよな!!」
でガチャ切り、さすが県内有数のブラック企業と独り言ちる。

その後課長がいろいろと動いてくれて、費用¥400,000は会社負担になり施主様にも伝え一件落着。
課長、ありがとうございました。

でも、


これって〇欺じゃね!!

言葉巧みに年寄りを騙して金を巻き上げてるのと何ら変わらない。

今思い出しても腹が立つ!

申し訳ありません、最後は愚痴になっていしまいました。
皆さん十分注意しましょう。

以上埋蔵文化財についてでした。

次回は資格について書きます

帯刀でした。

ありがとうございます。

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この記事を書いた人

地元の工業高校建築科を卒業後地元の小さなゼネコンに入社し公共建築のRC造(鉄筋コンクリート造)の現場監督を18年、バブル崩壊により会社が不安定になった為、友人の紹介で地元でイケイケなブラック注文住宅建築会社へ入社、その後同じような戸建て建築会社や建売住宅建築会社数社を経て現在に至る。

現場監督歴35年のわたくし帯刀(たてわき)のブログになります。
宜しくお願い致します。

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