お疲れ様です、帯刀です。
注文住宅と建売住宅のどちらにするか迷っている方いませんか?
注文住宅は自由プラン、建売住宅は決まった間取りで安かろう悪かろうちうイメージでしょうか。
今回は値段や仕様、施工(工事)などの疑問にお答えします。
このブログはこれから 「これからお家を建てる方、現在建ててる
方が笑顔で引渡しを受けるためのお手伝い」ができればと思い
木造、非木造併せて現場監督歴35年、一級建築施工管理技士の
帯刀が工法や材料の紹介の他に建築業界の裏話的な事を含め施主様
の悩みや不安解消に役立てればと思い立ち上げました。
記事を読んで質問がありましたらホーム画面上のTwitter、
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専門用語をなるべく使わず、お答えいたします。
このブログが少しでもお役に立てれば幸いです。
おおまかにに言うと
注文住宅は外構も含めた全体のプランを決められ間取りも建築基準法内あれば基本フリーです。予算が合えば外壁やキッチン、ユニットバス、床材、クロス等は自由に選べます。
対して建売住宅は完成品を購入、又は工事中の物件を キッチン、ユニットバス、床材、クロス、外構等 のメーカー名、色、形状等が記載されている仕様書を見て自分たちの好みと合えば購入となります。
皆さんが気になる注文住宅と建売住宅の違う点をまとめてみました。
こんな感じでしょうか?
この後一つずつ解説していきます。
では、参りましょう。
イメージ
注文住宅は基本自由設計なので個性が出せ他のお家とは違いがはっきり出ます。外構も同じです。
なので「他とは違う」感が出せる為、高級志向に思われがちです。
建売住宅は注文住宅より抑えた価格帯を用意しているので、注文住宅と比べるとどうしても見劣りがします。
しかし、最近では注文住宅と思われる程の仕様で注文住宅より価格を抑えた商品もあるので、一概に注文住宅の廉価版とは言えません。
間取り、デザイン
注文住宅は予算と建建築基準法の範囲内であれば基本自由に設計できます。これが一番の売りです。
他にも車を2台停めたいとかガレージが欲しい等外構も自由に設定できます。
しかし、予算の関係上全ての要望を取り入れる訳にはいかないので、ここが難しいところです。
担当の営業、設計と納得するまで打ち合わせをしましょう。
建売住宅は出来上がった完成品を見て購入していただくのが基本形ですが、稀に「立地が気に入ったので」「学校が近いので」という理由で工事中の建物を購入されるパターンがあります。
価格を抑える為造成地で多棟の場合、同じような建物が並んでいるのを見かけますが、最近は配置や間取りを変えたり、外壁にアクセントでタイル貼り調のサイディングを使ったりと、外構の植栽に変化を加えるなど各社の創意工夫が見られる建物が増えてきました。
各社販売動向や人口動態を基に数年に1度間取りや外構プランを見直しているので、好みのプランを探すのはそんなに難しくないと思います。
仕様
注文住宅は不動産会社もしくは建築会社が用意したラインナップの中から選びますが、追加オプションが設定できたりといろいろ選べて自分達なりのお家がプランニングできます。
自分たちで決めるので特に心配は必要ないでしょう。
建売住宅では仕様は選べません。
しかし、間取り、デザインの項で書きました工事前、工事中の場合で資材発注前であれば変更可能な場合があるので営業に相談しましょう。
注意事項としましては不動産業者や建築業者によっては網戸や収納の建具がオプションになっている会社がありますので購入時に確認が必要です。
品質
注文住宅は担当監督一人に対して担当物件数が決まている場合が多いので「担当建物が多くて管理しきれない」と言いうことはないです。
しかし、近隣クレームや営業段階でのクレームに引っ張り出されて時間を取られるのが頻発すると現場を回れなくなる事は考えられますが、各業種ごとにチェックリストが用意してあったりマニュアルがしっかりしているので特に心配はいりません。
建売住宅はパパさんのように「工事中が見れないので心配だ」という話をよく聞きますが、昔と違って今は消費者を守る法律があるので建てる方も十分配慮しています。
又、公共機関での検査に加えて第三者検査会社へ工事中の検査を依頼している会社があるので、そういった会社の建物を購入することをお勧めします。
どうしても心配な場合は工事中の写真や公共機関の検査書、是正報告、検査合格書、加えて防水や防蟻工事の保証書をを見せてもらいましょう。
写真や検査関係の書類、保証書を提示できない会社は遠慮した方が良いです。
価格
ここまで読み進んでもらえば注文住宅の価格設定は高めだと理解していただいたと思います。
建売住宅と違って設計打合せがあるので、人件費等経費が掛かっているのはしょうがないですね。
建売住宅は価格を抑えているのが特徴と言ってもいいでしょう。
品質の項で書きましたが価格を抑えた中で検査やチェックの充実を図っています。
ひと昔前の「安かろう悪かろう」という建物はないと思っていいでしょう。まだそのような建物を売っている会社は近いうちに自然淘汰されます。
まとめ
いかがでしたか、かなり長めの記事となってしましましたが得るものはありましてでしょうか?
注文住宅は価格帯が高いが自分なりの間取り、外観のオリジナルな建物を建てられる。
建売住宅はいろいろと選べないが注文住宅より抑えた価格で一定以上の品質、仕様の(安かろう悪かろうではない)建物が買える。
相続で土地がある方は建売の金額で建物だけを注文住宅で建てたり、将来どうなるかわからないんで借金はなるべ少なくしたい方は建売住宅を購入したり、「月々の家賃で戸建てが買るなら…」といった具合にいろいろな状況、考え方での購入が考えられます。
建売住宅の中にはスマホを使って現場管理をして人件費を抑え価格を下げる、または仕様を上げられるようにと新しい試みをしている会社も出ていきました。これからは注文住宅と建売住宅との差別化は品質、仕様ではなく立地(駅近、郊外)になってくるのではないかと私は思います。
以上、帯刀でした。
ありがとうございました。