今、平屋が熱いって知ってます?
郊外の広い土地に平屋って憧れませんか?
暖炉があって
大きな犬がいて
庭にはブランコ
リビングから眺められるガレージには、メンテが行き届いているバイクや車
今回は「そんなお家に住んでみたい」という方々の中でどちらかと言えばリタイヤ後のセカンドライフを送るシニアの方への記事になります。
近年皆さんも体感していると思うリモートの普及。
リモート勤務でわざわざ会社に行くことが必ずではないことか判明して、一都三県や周辺のベットタウンに住んで通勤しなくても仕事ができるようになった事。
そしてリタイヤ後の生活で上下階への移動がないバリアフリーを考えて、敢えて平屋にするのがひそかなブームとなっているようです。
そんな方々が平屋を選んだ理由はいろいろのようですが大まかには下記のようです。
・2階への上り下りがないから楽
・日当たり、風通しが良さそう
・庭が楽しめる
上下の移動がなく日当たり、風通しがよくて庭が楽しめる。
リタイヤ後のセカンドライフにピッタリですね。
ですがご存じの通り安い買い物ではないので良く考えないと後で大変なことになりかねないので、プラン計画時の注意点やメリット、デメリットについて解説しますので参考になればと思います。
では、参りましょう!
プラン計画時の注意事項
土地選び
まずは土地選びになります。
平屋は2階建てより広い土地が必要になります。
なぜかと言うと建ぺい率という制限に影響を受けます。
建ぺい率とは敷地面積に対する建築面積に対するの比率です。
建築面の算出には細かいルールがありますがザックリいうと空から見下ろした時の建物の面積になります。
計算式は 建築面積÷敷地面積)X100=建ぺい率
加えて建ぺい率の上限は地域によって変動します。
この建ぺい率がどう影響するかというと、先程本当にザックリ説明しましたが空から見下ろした建物の面積なので平屋より2階、2階より3階が有利になります。
どういうこと?
つまり、敷地面積が100㎡で建ぺい率が50%の場合、建築面積50㎡になります。
私の説明で理解できたでしょうか?
「イマイチ」という方はもっと分かりやすく説明しているサイトのリンクを下記に貼りますので参照してください。
建築面積=床面積とすると各床面積は
平屋の場合 50㎡
2階建ての場合 100㎡
3階建ての場合 150㎡
となります。
逆にいうと平屋で床面積を100㎡の計画をすると…
200㎡必要になります。
結論をいうと2階建てや3階建てより広い土地が必要という事になり
結果、市街地ではなく比較的土地価格の高くない郊外で、希望間取りからの建築面積や建ぺい率、加えて眺望とかも考慮して根気強く土地探しをする必要があります。
・間取り
間取りは日当たりや風通しに加え動線も考慮しなければいけません。
特に建物中央部分は外部に接する面が確保しずらいので対策としては中庭を造る等工夫が必要になります。
又、プライバシーやセキュリティを考えると外部に面した大きな窓を多様することが心配になると思いますので、外構プラン含めた間取り計画が必要になります。
動線は2階建てとは違い平屋は上下の移動がない分横移動が増えるので動線が交差する箇所が増えます。
優先は洗面所から物干し場まで、物干し場から家事室のような家事動線を優先しましょう。
次にリビングのようなパプリックエリアは玄関寄りにし、寝室等のプライベートエリアは玄関から遠ざけ双方の動線が交差しないよう計画しましょう。
平屋のメリット
・耐震性がいい
例えば積み木のお家を思い起こしてください。
積み木を2段積んだお家(2階建て)と1段のお家(平屋)、揺らして崩れやすいのは建物自体の高さが高い2段積んだお家です。
このように2階建て、3階建てより揺れに強いことは容易に想像できるのではないでしょうか。
実際、平屋は耐震性があり強い建物と言えます。
・階段スペースが不要
階段スペースは概ね1坪(約3.3㎡)必要としますのでその分の面積を収納に回せたりします。
1坪あればちょっとしたウォークインクローゼットや家事室が造れますよ。
・天井を高くできる
上階(2階)がないので天井を高くすることができるますが、お洒落に勾配天井(屋根なりに斜めの天井)にすることもできます。
いずれも圧迫感がなく部屋が広く感じられますのでお勧めなのですが、部屋が広くなると冷暖房費が高くなるので太陽光発電+蓄電池を導入したり、断熱材の仕様を上げて断熱性能を上げるなど工夫が必要です。
・外部メンテナンスが割安になる
8~10年毎に行うは胃壁塗り替え工事の際足場の段数が少ない、もしくは足場が不用となれば工事費用が割安になります。
軽微な補修であれば自分でできますのでチャレンジしてみて欲しいです。
お家に愛着が湧く事受け合います。
・間取りの自由度が高い
これも上階がないため柱の位置や本数に制約がないので2階建てに比べるとかなり自由度が高いと言えます。
平屋の最大のメリットはこの間取りに関する自由度の高さではなかと思います。
平屋のデメリット
・2階建てより広い土地が必要
これはプラン時の注意事項にも書きましたが建築基準法の規制なのでどうにもなりませんが、対策としては建ぺい率の高い土地を探すという事でしょうか。
・水害による浸水が心配
家財道具すべてが1階にあるので浸水してしまえば被害は甚大になります。
しかし、基礎高くして床高を上げる、または土地自体を嵩上げするなどの対策が必要ですが予算がアップしてしまうので、予めハザードマップなどで地域情報を得て土地購入検討をしましょう。
・防犯対策
せっかく庭に面した壁日は大きな窓を造りたいが、防犯を考えて小さくするのはもったいないですよね。
かと言って面格子ではまるで牢屋のようになってしまします。
ここでお勧めなのがシャッター、できれば電動シャッターがいいでしょう。
夜の防犯対策ができる上に雨の日や冬の寒い日に窓を開けずに開閉できる電動シャッターはお勧めです。
最近はネット通販等でかなり安くなってきたセンサーライトや防犯カメラも効果的だと思いますが「防犯カメラ作動中」のような防犯対策実施済みをアピールするのも大事でしょう。
・プライバシー確保
建物での対応としてはカーテンやブラインド、窓ガラスへ反射フィルムを貼るなどでしょうか。
しかし限度があるのでやはり外構工事でフェンスや生垣を廻す他、近隣の高い建物からの視線が気になる場合は軒の出を大きくするのも有効だと思います。
まとめ
以上になりますが、いかがでしたか?
結論から言うと外構を含めた予算は2階建てとほぼ同じではないかと思いますが、間取りの自由度を生かし静かな時間を過ごすには平屋が一番ではないかと思います。
ご夫婦二人で過ごすのであればそんなに大きな家は必要ではないので工夫次第では2階建てよりも安く、いい家が建てられるかもしれません。
『広い土地にポツンと平屋の一軒家』
憧れますねぇ。
以上、帯刀でした。
ありがとうございました。