こんにちは
今回は今まで引渡したお家で造ったちょっと変わった部屋を紹介します。
趣味と言えば屋内と屋外に分かれますが、
屋内だと手芸や料理、読書
屋外だとガーデニングや日曜大工、車やバイクの整備
趣味によっては作業台を置いたりするぐらいで作業ができることもあるでしょうが、これから紹介するのはわざわざ新築時に追加費用をかけて造った趣味、作業の部屋について紹介します。
では、早速いってみましょう!
楽器演奏
楽器演奏の場合、床補強工事と防音、遮音工事の大きく分けt2種類の工事があります。
床補強工事はピアノを置く場合、つまり楽器自体が重い場合に行いましす。
方法は1階の場合は「大引き」を、2階の場合は「梁」を増やします。
「大引き」「梁」は両方ともに床を支えるものです。
下の図の赤枠で囲ったのがそれです。
補強方法は楽器の重さにより構造計算をしますが、概ね大引きや、梁の間隔の細かくするのが一般的です。
他に音が外に、漏れないように遮音工事や吸音工事が必要になります。
遮音工事や吸音工事と似た工事で防音工事があります。
ごっちゃになっている方が多いでが遮音は音を跳ね返す、吸音は音を吸い取る。
イメージとして防音=遮音+吸音で良いと思います。
詳しい違いについては下記にスナガミ楽器様のリンクを貼ってありますので参照してください。
工事の話に戻りますが、楽器の種類や発生する音の周波数別により工事内容(使用材料)が分かれているので、建材メーカーや音響会社のHPを基に設計事務所や工事担当者と綿密な打ち合わせが必要になります。
先程の床補強は床だけでしたが遮音、吸音工事は床はもとより壁、天井にも施す必要がありますので工事費が引き上がるので予算面でも十分な検討が必要になります。
音楽鑑賞
音楽鑑賞は上記楽器演奏ほどではないにしろ防音(遮音+吸音)対策が必要になります。
また床の補強ですが、こと音楽鑑賞では必要ないと思っていたんですが、一度だけ床の補強工事を行ったことがあります。
それは、スピーカー
よくよくお話を聞くと、スピーカーの重量が1台250kgになるのと共鳴が心配なので補強が必要との事
250㎏のスピーカーって…
それはさておき、1mX1mの面積に250㎏となると床受け材の補強に加えて、床合板も24mmから28mmへ変更、グランドピアノ級の補強になります。
加えて、防音対策として窓が小さくしていたのですが、階段からのスピーカー搬入経路が困難な為、スピーカー搬入用として窓の大きさも併せて変更しました。
上記の方も含め、音楽鑑賞が趣味の方はスピーカーへの配線にこだわるお施主様も多いです。
外国製の材料を希望される場合は、住宅工事の電気業者では対応できないので専門の音響業者を探して配線工事をしてもらいましたが…
音響業者にお願いした時の詳細は忘れましたが1m当たりの単価は物凄い金額で、音響業者からの見積もりを見た時は目玉が飛び出て、椅子から落ちるぐらいの金額でしたが施主様は「こんなもんでしょ」と言って迷うことなくハンコを押していました。
どこまでこだわるかによると思いますが、ネットを使って事前に付随する工事を含め希望の工事内容、金額を事前に調べて予算組をする必要があるので注意が必要です。
ペット
ペットと言えば犬、猫、金魚などが一般的ですが、最近ではトカゲやヘビと言った爬虫類も含まれると思います。
ペット関係での追加工事は大きく2種類に分かれます。
一つは壁や床に傷がつかない、汚れない等の建物に対する工事と、もう一つはペットの生命維持に関する工事になります。
建物に対する工事に関しては以前の記事のリンクを貼り付けますので参照していてだければと思います。
次はペットの生命維持な関する工事ですが「生命維持」と書くと少し怖い感じがしますが、要は電源が必要な場合です。
主に水槽でしょうか。
水の循環ポンプ、魚が呼吸できるようにするためのエアーポンプ、水温維持のためのヒーター、水草があれば照明も必要になります。
少なくともコンセントが4つ必要です。
予め水槽設置場所が決まっていればその場所へコンセントの増設をしましょう。
入居後に魚を飼うことになった場合はコンセントに水槽を設置するようにして、コンセントが足らない場合はコードタップを使って電源を確保しましょう。
余談ですが、水槽は水替えの手間を考えて1階に設置するようにしましょう。
陶芸
陶芸で要望があったのは床補強と熱対策、コンセント増設です。
床補強は電気釜の為でしたが、よくよく調べてみると60kgから80kgなので特に補強は必要ないとの判断になりましたが、窯の足の下に厚さ12mmのケイカル板を敷くようにしました。
ケイカル板とは正確には「ケイ酸カルシウム板」といい耐火性のある建築建材で、この後の熱対策でも使用しています。
下記に私がよく使っているメーカーのリンクを貼りましたので参照してください。
熱対策はお施主様が電気釜からの熱により壁のクロスが変色、最悪火災になるのでは?と気にされていたので、電気窯の周りの壁はクロスではなく無塗装のケイカル板を貼りました。
石膏ボードでもいいのでは?と思いましたが、石膏ボードは表面の紙が傷むと中の石膏がボロボロと崩れて掃除が大変かなと思い、敢えてケイカル板を使用しました。
ガレージ
ガレージは言わずと知れた車、バイク好きには堪らない空間ですね。
よくある要望は壁に「工具を掛けれるようにしてほしい」です。
工具は一つ一つはさほど重くないですが、数が増えるとかなりの重量になるので壁の中に合板等の下地を予め入れておく、または壁表面をクロスや塗装仕上げとせず合板を貼る方法もあります。
これまたレアケースですが、溶接機やエアーコンプレッサーを使うので、通常の100/200Vではなく業務用の容量の大きい「動力」を引いたことがあります。
動力とは業務用の大容量電源で通常は工場の工作機械等の電源として用意する電源で一般家庭では必要のない電源の事です。
そのお施主様は古いイタリア製の車を2台お持ちで、これが良く壊れのだそうです。
近くに直せる修理工場がないのでご自分で直してしますそうです。
最近は部品が入手しずらくなったので近い将来ご自分で部品を造るので旋盤も置きたいと仰っていました。
要するにマニアックってことです(笑)
ほぼ自動車修理工場ですね。
まとめ
以上になります。
いかがでしたでしょうか。
皆さんかなりのこだわりがありました。
他にはプ奥様の為の家事室、ラモデル作成のための換気設備増設、書斎の本棚の床補強、写真現像の暗室、日曜大工の為の屋外コンセント増設でしょうか。
特に最後のガレージに動力を引いた方はご自分で部品を作ってしまうというのは、そんな簡単な事なのでしょうか?
今回ご紹介した各追加工事には費用がかかります。
ですので、建築会社へ要望する際は具体的に「何をどう予め決めてから打ち合わせをしないと予算が決まらないことになりますので、注意が必要です。
以上帯刀でした。
ありがとうございます。