こんにちは、帯刀です。
今回は基礎工事その3
このブログはこれから 「これからお家を建てる方、現在建ててる方が笑顔で引渡しを受けるための
お手伝い」ができればと思い木造、非木造併せて現場監督歴35年、一級建築施工管理技士の帯刀
が工法や材料の紹介の他に建築業界の裏話的な事を含め施主様の悩みや不安解消に役立てればと
思い立ち上げました。
基礎工事の中でコンクリート工事と並んで重要な鉄筋工事について帯刀が書きます。
宜しくお願い致します。
鉄筋工事
コンクリートと並んで基礎の強度に影響する重要な工事です。
鉄筋は図面で指定された鉄筋を指定された本数、間隔で組まれているか(配筋と言います)、かぶり厚さは確保できているかが重要になります。
それだけに配筋とかぶり厚さは検査対象となっています。
下2枚はかぶり厚さを計測した画像です。
かぶり厚さは型枠の表面から一番近い鉄筋との距離を指します。
上が耐圧版、下が立ち上がり部です。双方60mmであるのが確認できます。
建築会社によっては70㎜とする会社があるようですが、60㎜で合格です。
後で書きます結束ですが画像内で赤〇としました。
下の画像は結束をしていませんがこれは予め工場で加工されたユニット鉄筋というものです。
結束の代わりに溶接してあります。
この工事でよく質問があるのは鉄筋同士を結束線で結束している「箇所が少ない」、「鉄筋が錆びている」が多いです。
鉄筋交差部分を結束しますが、すべての交差部分を結束する必要はありません。
基本的には鉄筋を組んだ後のコンクリートを打設終了までに組みあがった鉄筋が崩れない程度でいいので、一般的には交差部分を1か所飛ばしで結束します(全箇所結束しても強度が上がる訳ではありません)。
しかし見た目には手を抜いているように見えるので、建築会社によっては施主対応としてマニュアルで全箇所結束するように指示している場合があります。
次に錆ですか、鉄筋の錆は全く問題ないです。
長期間風雨に晒して鉄筋表面にミルフィーユのにように錆が何層にも重なっているような鉄筋は使えませんが、表面にうっすらと錆が発生して鉄筋全体が赤茶けていてる状態でも、まったくもって問題ありません。
かえって表面に微細な凹凸ができてコンクリートの付着力か上がるのではと思います。
また、錆は鉄分が酸化して錆になりますがコンクリートはアルカリ性なのでコンクリートの中では錆は進行しません。
基礎工事その3は以上になります。
他にも基礎工事に関する記事のリンクを下に貼りますので、是非ご覧になってください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
以上、帯刀でした。
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